ワイズパーソナルジム代表/パーソナルトレーナーの義田です。

懸垂は腕じゃなくて背中の力で引いて!
手投げでなく、もっと身体使ってボールを投げて!
手で押さないで、地面を蹴って、もっと腰を入れて・・・
トレーニングジムや競技の練習などで、このような指導を受けたことはありませんか?
私自身も競技をしていく中で、このような声掛けでよく指導されました(勿論、この指導方法を否定する訳ではありません)。

機能解剖学の重要性について

理解力、身体で再現することが苦手・・・、要は運動センスの低い(笑)私には、このような指導ではあまり理解できませんでした。一つ一つの動作を身に付けるのにかなりの時間をさいていました・・・。
時は過ぎ、現在はパーソナルトレーナーとして働いています。
そして、このときに身に付けた「機能解剖学」が私の身体や動き、指導内容を大きく変えてくれました。自分の中では「機能解剖学」はボディメイク、競技の攻略本だと思っています!

機能解剖学を学ぶメリット

どこの部位をトレーニングをしているかイメージしやすくやなる

効率よく動ける理由がわかる

正しいフォームが身につきやすくなる

機能解剖学を学ぶことで、自分の骨や筋肉がどのように動くかを具体的にイメージ出来ます。
「このトレーニングがいい!」、「この動きがいい!」
だけでなく、
「なぜ、この動きが良いのか?」
と考えて、動きを身体の構造という本質的なところから理解できます。
そして、骨、筋肉、関節などを各動作で具体的にどれだけ動かせば良いのかが分かりますので、
正しいトレーニングフォームや競技での正しい動きの習得がスムースになります。

私のジムではなるべく曖昧な表現を避けて解剖学に沿って指導しています。
自己流で数年間解決出来なかった悩みが、一回のパーソナルセッションで解決したりするお客様がいます。

多くのトレーニングテクニックや競技のテクニックを学ぶことよりも、
機能解剖学一つをしっかりと学んだ方が、よりボディメイクや競技の向上を効率的に行っていけることでしょう!

機能解剖学とは

まず、解剖学とは身体構造(内臓、脳、骨、筋肉、神経など)の位置関係に基づいた学問になります。
その中でも筋肉や骨などの位置関係だけでなく「動き」について考察した内容が機能解剖学になります。
・参考書籍↓

機能解剖学で押さえておきたいポイント

機能解剖学も中々ボリュームのある学問です。
まずは、トレーニングや競技に直結する内容から掘り進めていくことが、機能解剖学を飽きずに学び続けるコツです。

動きの専門用語

機能解剖学では、動きにそれぞれ用語が付いてきます。
マニアックなトレーニング雑誌などでもよく出てくる用語ですので覚えて損はない内容です。

今回はメジャーな動きと用語の説明をします。

屈曲と伸展

人体を側面から見たとき(矢状面)に視認できる動きです。
屈曲:隣り合う2つの骨の角度がより小さくなる動き 例、肘を曲げる動き
アームカールの挙上動作=肘関節の屈曲
伸展:隣り合う2つの骨の角度がより大きくなる動き 例、肘を伸ばす動き
アームカールの下す動作=肘関節の伸展

内転と外転

人体を正面から見たとき(前額面)に視認できる動きです。
内転:正中線(身体の真ん中のライン)に近づく動き 例、肩を支点に腕を下げる動き
サイドレイズの下す動作=肩関節の内転
外転:正中線から遠ざかる動き 例、肩を支点に腕を上げる動き
サイドレイズの挙上動作=肩関節の外転

水平屈曲と水平伸展

人体を上から見下ろしたとき(水平面)に視認できる動きです。
水平屈曲:正中線(身体の真ん中のライン)に近づく動き 例、肩を支点に腕を閉じる動き
ダンベルフライの挙上動作=肩関節の水平屈曲
水平伸展:正中線から遠ざかる動き 例、肩を支点に腕を開く動き
ダンベルフライの下す動作=肩関節の水平伸展

内旋と外旋

人体を上から見下ろしたとき(水平面)に視認できる動きです。
内旋:長軸を中心として、体の前面が内側へ回転する動き
例、足のつま先をより内側に向ける=股関節の内旋
外旋:長軸を中心として、体の前面が外側へ回転する動き
例、足のつま先をより外側に向ける=股関節の外旋

筋肉の起始、停止と作用

筋肉は骨にくっついて(付着して)おり、その筋肉が収縮することで骨を動かしています。
起始と停止は骨と筋肉が付着いる部分のことを示し、起始は可動性に乏しい骨への付着部位のことを。
停止は可動性の大きい骨への付着部位のことを言います。
作用は、筋肉が収縮した際の動作のことを言います。

例:上腕二頭筋

起始→肩甲骨
停止→橈骨(前腕の親指側の骨)
作用→肘関節の屈曲(肘を曲げる動き)

単純に起始と停止が筋肉が収縮することで近づくので、前腕が近づき肘が曲がります。
まずは、大きい筋肉の名前と起始と停止を覚えることがおススメです。
それらを理解すれば効率的な身体の動かし方や筋肉の使い方を考えられる材料にもなります!

次回の投稿から、具体的に機能解剖学をトレーニングや競技の動作と交えながら説明をしていきますのでよろしくお願い致します。

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「超理論超実践派トレーナー」
義田 大峰 (職業:パーソナルトレーナー兼フィットネスジム経営)

科学的根拠に沿った「無駄な辛さやリバウンド無し!」のメソッドを掲げ、500人を超えるお客様をサポート。
自身もボディメイク、パワーリフティング、空手やキックボクシングの競技で活躍する。

ワイジング株式会社 代表取締役
ワイズパーソナルジム(西永福)代表
パワーフィットスタジオZERO(浜田山)代表

日本タイ古式マッサージ協会プロセラピスト認定資格
全世界空手道連盟新極真会初段 指導員経験あり
全中部フルコンタクト空手選手権大会一般上級の部 3位
東京都パワーリフティング協会理事
2022年東京都パワーリフティング83kg級優勝
2022年東京都ベンチプレス大会83㎏級優勝

自身が120kgから70kgに減量に成功したことや、柔道、空手、パワーリフティングなどの競技経験をきっかけにフィットネス業界に入る。

RIZAP(ライザップ)株式会社に入社。
その後独立し、ワイズパーソナルジムを設立し、パーソナルトレーナーとしてボディメイクやスポーツ選手に対して指導、セミナー主催、フィットネス事業とそのコンサルティングなどを行っている。

【ワイズパーソナルジム】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分

【パワーフィットスタジオZERO】
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